おはようございます。羽島市議会議員のかわさき周平です。
今回は、羽島市の部活動地域移行の現状を知るために「Football club Hashima rêve」さんにお邪魔させていただきました。
部活動の地域移行を進める羽島市において、サッカー部を地域スポーツに移管した現状や、指導者の子供たちへの想いなどをお聞かせいただきました。
部活動地域移行の現状や、羽島市のスポーツ振興について興味のある方へと記事にさせていただきましたので参考になれば幸いです。
✅今回の記事内容
・部活動の地域移行について
・考えるサッカーが子供に良い習慣作りをする
部活動地域移行について
中学校の部活動における地域移行については各市町村などで検討されているかと思います。
こちらについてはスポーツ庁と文化庁が2022年、公立中学校における休日の部活動の地域クラブ活動への移行など、部活動の今後の在り方に関して、ガイドラインを全面的に改定したことから検討、移行が始まりました。
「地域の子供たちは、学校を含めた地域で育てる」という意識の下、生徒の望ましい成長を保障できるよう、地域の持続可能で多様な環境づくりを推進する。
これまで主に教師が指導していた部活動において部活動指導員を活用したり、地域のスポーツクラブや民間企業、スポーツ少年団などの様々な団体が協力して運営する地域クラブ活動に移行するように取り組みを始めることとなりました。
岐阜県羽島市の移行状況
羽島市においては、令和2年度より竹鼻中学校の土・日・祝日の部活動(運動部)が地域部活動(クラブ)としての活動に移行されました。
休日は、同校区内に拠点を置く総合型地域スポーツクラブの「はしまなごみスポーツクラブ」の指導者が顧問に代わってクラブ員を指導されているとのこと。
そして現在は他中学校も同様に部活動を地域移行化するとともに、文化部においても今後移行を検討しております。
サッカークラブ を視察
部活動の地域移行の現状を確認すべく、今回はサッカー部の地域移行先として活動している【Football club Hashima rêve】さんの練習を見学させていただきました。
地域移行によるメリットは一般的に下記があげられます。
羽島市役所HP 参照 竹鼻中学校の休日部活動をクラブ化 | 羽島市公式Webサイト (hashima.lg.jp)
- 生徒の選択肢が増えること(多種目への挑戦・勉強時間の確保など)
- 専門家による質の高い指導が継続的に受けられること
- 教職員の働き方改革に繋がること
実際の活動はどうなのか。また指導者としての想いなどをお話しいただきました。
クラブの現状と指導の方針
クラブ活動の現状を教えて貰うために今回はサッカークラブ【Football club Hashima rêve】の大橋さんとお話しさせていただきました。
現在こちらのクラブでは市内の3校の学生が集まってきているとのこと。
違う学校の子供たちが集まり運営されているチームとなるため、戦術から教えているとのお話しでした。
練習も子供たちが自分で「考える」ことを課題とした内容となっていました。
見学させていただいた日の練習では「味方全員が触るまでシュート出来ない」という縛りを付けてミニゲームをやっていました。
通常の部活動と違い、学校が違う子供たちが集まる部活動地域移行。
そのためコミュニケーションがより重要になることもあり戦術理解を深めることでチームとしての在り方を考えているのだと思います。
子供たちの声
部活動の地域移行について実際に参加している子供はどのように感じているのか。
こちらについてもお時間いただき聞いてみました。
実際の声として【仲が悪いとかは特には無いです。寧ろこのチームで大会を勝っていきたいので自分達に足りないと思う声出しやチームの人数を増やしていきたいと思います】との回答いただきました。
部活動地域移行により他校の生徒と一緒に部活をやるようになる。
子供同士のコミュニケーションはどうなのかな?と思っておりましたが、今回お話しを聞いたサッカー部の子達はとても好意的に受け止めてくれていました。
現状を理解し、どのようにして大会を勝ち抜くのか。
コーチの「考えるサッカー」が身についている成果なのかなと思います。
これからの子供たちの活躍にも期待できそうですね。
地域移行の効果
部活動の地域移行に伴い、実際に活動されているコーチや子供の声を聞いてまいりました。
コーチの想いが伝わるとともに、子供が好意的に地域移行化を受け止めてくれているのが聞けて良かったと思います。
では、この部活動地域移行に伴う効果についても考えてみたいと思います。
先生の負担軽減
働き方改革の一環として始まった部活動地域移行。
週末については運動部に関しては地域移行が実施されている羽島市においては先生の負担は多少なりとも軽減していると思われます。
こちらについては、今後先生にヒアリングをさせていただき改めて加筆修正させていただきます。
交友関係の増加
部活動の地域移行をするにあたり子供たちがどのように受け止めるのか。
そこが一番気になるところではありました。
今回お話し聞かせてくださいましたサッカークラブ【Football club Hashima rêve】さんにおいては好意的に受け止めてくれていました。
少子化の現代において、同じ学校に通う人数も比例して減ってしまうことが考えられます。
私の時代は中学校は7クラスありましたが現状はもっと少ないようで。
部活動を地域に移行することで、同じ地区にある違う学校の友達も増えてくることになります。
地域移行は学校の先生の負担を減らすだけでは無く、子供の交友関係を増やすことにも繋がっているようですね。
自ら考える習慣作り
今回お邪魔したサッカークラブの大橋さんもお話しされていましたが、練習はただやるのではなく「考えて行動する」ことを重視されています。
これはサッカーの戦術的な解釈、チームスポーツという面もあろうかと思いますが部活動の地域移行も関係していると考えられます。
学校の部活動であればチームメイトと同じ学校であるということである程度意思疎通がしやすい面があります。
しかし、他校の生徒と一緒にプレイをすることになれば「わかってくれるであろう」が通用しなくなります。
サッカーを楽しむために、そして大会で勝つためにも「考えてプレーする」ことが重要になります。
このように考えることを習慣化することは今後の人生においても役に立つこと。
自ら考える習慣作りを是非ともこの機会に学んでほしいと思います。
羽島市をより良い街にするために
現在羽島市では部活動の地域移行として、運動部が既に実施されています。
そして今後は文化部も移行の対象になってくることと思います。
今回話しを聞かせてくれたサッカー部の皆様、コーチの大橋様はお忙しい中ありがとうございました。
お陰で部活動の現状を知ることが出来ました。
学校と地域の関係、また行政の取り組みなどで羽島市はこれからもっと住みやすい街になっていくと思います。
また、私も、市議会議員として色々な提案をしていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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